フォントTIPS

フォント・書体・タイポグラフィの勉強におすすめの本

デザインをしていると、フォント選びや文字組みで悩むことってありますよね。「どのフォントを使えばいいんだろう」「もっとセンスよく見せたい」そんな時に頼りになるのが、実践的なフォント本です。

フォントをうまく活用したい方、デザインを勉強中の方など初心者の方でも読みやすく、すぐに実践で使えるものばかりを集めました。

Contents
  1. フォント・書体・タイポグラフィの学習におすすめの本

フォント・書体・タイポグラフィの学習におすすめの本

当サイトでは、多くのフリーフォントを紹介していますが、そんなフォントをよりよく魅せるためにおすすめの本をご紹介します。

ほんとに、フォント。フォントを活かしたデザインレイアウトの本(ingectar-e 著)

ほんとに、フォント。フォントを活かしたデザインレイアウトの本(ingectar-e 著)

ベストセラー『けっきょく、よはく。』の著者が手がけたフォント解説書です。

カフェのメニューやポスターなど、身近なデザイン実例が豊富で、「これはNG」「これならOK」という比較が分かりやすいんです。感覚的にフォント選びのコツをつかめるので、デザイン初心者の最初の一冊としてもおすすめです。

ほんとに、フォント。フォントを活かしたデザインレイアウトの本(amazon)

[デザイン技法図鑑]ひと目でわかるフォントが活きるデザインの基本。(伊達千代 監修/MdN編集部 編)

[デザイン技法図鑑]ひと目でわかるフォントが活きるデザインの基本。(伊達千代 監修/MdN編集部 編)

図解が充実していて、パラパラめくるだけでも勉強になる一冊。

印象別のフォント使い分けや文字組み、余白の取り方まで、体系的にまとめられています。「こういう雰囲気を出したい時は、このフォント」というように、目的に合わせて引けるので、手元に置いておくと便利です。

[デザイン技法図鑑]ひと目でわかるフォントが活きるデザインの基本。(amazon)

見てわかる、迷わず決まるフォントのアイデア マネするだけでセンスのいいフォント(ingectar-e 著)

見てわかる、迷わず決まるフォントのアイデア マネするだけでセンスのいいフォント(ingectar-e 著)

「いつも同じフォントばかり使ってしまう…」という方に特におすすめ。

メイン・アクセント・ベースという3つの役割ごとに、相性のいいフォントの組み合わせを紹介しています。掲載例をそのまま参考にするだけで、グッとデザインが洗練されますよ。

見てわかる、迷わず決まるフォントのアイデア(amazon)

フォントの話をしよう(パイ インターナショナル 編著)

フォントの話をしよう(パイ インターナショナル 編著)

プロのグラフィックデザイナーやフォントメーカーなど、19組へのインタビュー集です。

「なぜこのフォントを選んだのか」「オリジナル書体はどうやって作るのか」など、現場のリアルな声が聞けるのが魅力。読み物として面白く、フォントへの理解が深まります。

フォントの話をしよう(amazon)

タイポグラフィの基本ルール プロに学ぶ、一生枯れない永久不滅テクニック(大崎善治 著)

タイポグラフィの基本ルール プロに学ぶ、一生枯れない永久不滅テクニック(大崎善治 著)

タイトル通り、一生使える基本が詰まった本です。文字や組版の基礎から、9つのレイアウトパターン、演出テクニックまで丁寧に解説されています。

「デザインの良し悪しはタイポグラフィで決まる」という著者の言葉が印象的で、基礎をしっかり固めたい方にぴったりです。

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レタースペーシング タイポグラフィにおける文字間調整の考え方(今市達也 著)

レタースペーシング タイポグラフィにおける文字間調整の考え方(今市達也 著)

文字間の調整だけに特化した、ちょっとマニアックな本。

でも、ロゴやタイトルを作る時に「なんか詰まって見える」「バランスが悪い」と感じたことがある方には、目からウロコの内容です。感覚ではなく、理論的にスペーシングを考える方法が学べます。

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[改訂版]実例付きフォント字典(パイ インターナショナル)

[改訂版]実例付きフォント字典(パイ インターナショナル)

国内26社、約2,500種類もの和文書体を掲載した、まさに「字典」。

広告や書籍、パッケージなど、実際の使用例も載っているので、「このイメージにはどのフォント?」と迷った時にサッと引けます。デザイナーなら手元に置いておきたい一冊です。

実例付きフォント字典(amazon)

フリーフォント便利帳 同人制作・ノンデザイナーのためのフォント入門TIPS(FLY 著/サイドランチ 編)

フリーフォント便利帳 同人制作・ノンデザイナーのためのフォント入門TIPS(FLY 著/サイドランチ 編)

同人誌や小説、漫画を作る方向けのフォント本です。100種類以上の無料フォントを紹介していて、インストール方法からライセンスの確認まで、初心者に優しい内容になっています。「まずは無料フォントから試したい」という方におすすめです。

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Webフォント実践ガイド Google Fontsではじめる 美しく機能的なタイポグラフィ(飯塚修平 著)

Webフォント実践ガイド Google Fontsではじめる 美しく機能的なタイポグラフィ(飯塚修平 著)

Web制作に関わる方なら、この本は要チェック。Google Fontsの使い方やWebフォントの基礎、実装方法まで幅広くカバーしています。

紙のデザインとは違ったWebならではのフォント活用法が学べるので、Webデザイナーやエンジニアの方にもおすすめです。

Webフォント実践ガイド Google Fontsではじめる 美しく機能的なタイポグラフィ(amazon)

となりのヘルベチカ マンガでわかる欧文フォントの世界(芦谷國一 作/山本政幸 監修)

となりのヘルベチカ マンガでわかる欧文フォントの世界(芦谷國一 作/山本政幸 監修)

欧文フォントを擬人化したマンガ形式の入門書。HelveticaやFuturaなどの有名書体が、キャラクターとして登場します。

堅苦しい専門書は苦手…という方でも、物語を楽しみながらフォントの個性や歴史が学べるユニークな一冊です。

となりのヘルベチカ マンガでわかる欧文フォントの世界(amazon)

MdN EXTRA Vol.5 絶対フォント感を身につける。(エムディエヌコーポレーション 編)

MdN EXTRA Vol.5 絶対フォント感を身につける。(エムディエヌコーポレーション 編)

デザイン誌「MdN」の人気特集をまとめたムックです。「絶対フォント感」って面白いネーミングですよね。これは、街で見かけた書体を見ただけで「あ、これは○○体だ!」と言い当てられる能力のこと。

明朝体やゴシック体の歴史、それぞれの特徴、タイプデザイナーへのインタビューなど、読み応えのある内容が詰まっています。何より嬉しいのが、付録のフォント見本帳。650書体以上が収録されているので、「あのお店の看板、何のフォントだろう?」と気になった時にすぐ調べられます。フォント好きにはたまらない一冊です。

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欧文書体 基礎知識と使い方(小林章 著)

欧文書体 基礎知識と使い方(小林章 著)

欧文フォントといえば、この本。世界的なタイプデザイナー・小林章さんが書かれた『欧文書体』と『欧文書体2』を合本して、最新情報にアップデートした改訂版です。

ローマン体やサンセリフ体の定番書体はもちろん、イタリックの使い方、記号の扱い方、目的に合わせた書体の選び方まで、欧文書体のことならこれ一冊でOK。全ページカラーで見やすく、辞書代わりに手元に置いておくと、何かと重宝します。「欧文フォントって難しそう…」という方こそ、読んでみてほしいです。

欧文書体 基礎知識と使い方(amazon)

愛のあるユニークで豊かな書体。フォントかるたのフォント読本(フォントかるた制作チーム 著)

愛のあるユニークで豊かな書体。フォントかるたのフォント読本(フォントかるた制作チーム 著)

タイトルからして素敵なこの本、実は「フォントかるた」という遊びながら学べるカードゲームから生まれた書籍なのです。かるたに収録された48書体を含む、計89書体をじっくり解説しています。

面白いのが、テレビのテロップやポスター、道路標識など、私たちが毎日目にしている文字を例に挙げているところ。「あ、あのテレビ番組で見たやつだ!」「この標識の文字ってそういう書体だったんだ!」と、身近な発見がたくさんあります。

各書体の歴史や特徴、どんな場面で使われているかが分かりやすく書かれていて、巻末には書体見本もずらり。ページをめくるだけでワクワクする、眺めているだけでも楽しめる一冊です。フォントを「勉強」というより「遊び」として楽しみたい方にぴったりです。

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書体のよこがお 時代と発想でよみとく書体ガイド(今市達也 ほか 著)

書体のよこがお 時代と発想でよみとく書体ガイド(今市達也 ほか 著)

日本語書体の歴史を知りたいなら、この本がおすすめです。明治時代から現代まで、約150種類の書体を時代の流れに沿って紹介しています。

金属活字の時代から、写植、そしてデジタルフォントへ。技術の進化とともに、どんな書体が生まれてきたのかがよく分かります。単なる書体カタログではなく、「なぜこの書体が作られたのか」「どんなコンセプトだったのか」という背景まで知ることができるのが魅力。日本語フォントの奥深さを感じられる一冊です。

書体のよこがお 時代と発想でよみとく書体ガイド(amazon)

自分に合ったフォント本を見つけよう

フォントの世界は奥が深く、知れば知るほど面白くなっていきます。今回ご紹介した10冊は、どれも初心者の方が手に取りやすく、実践的な内容ばかり。図解やビジュアルが豊富なもの、マンガ形式のもの、プロのインタビュー集など、切り口もさまざまです。

まずは気になる一冊から読んでみて、文字デザインの魅力に触れてみてください。きっと、これまで何気なく見ていたフォントが、新しい目で見えてくるはずです。

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